野辺の景
JUGEMテーマ:花のある暮らし
今年度最後の最後の出講テーマの練習。
研究会の会場はお正月の震災で
被災された地にありますので
本当に実施されるかは
未だ??なのですが・・・
私の今出来る事は、
皆様に元気がでる研究会を一緒に作り
一年の締めくくりが笑顔で開催出来ると
信じて準備をすること!!
春の「野辺の景」は見ているだけで
ワクワクする、春風がそよぐような
楽しいいけ方です。
残念ながら
モデルになるような「野辺」は京都では
ほとんど失われています。
先日大河ドラマで「鳥辺野」が
出てきましたが「野」は
風葬地の役割の「野辺」だけではなく
(今も「野辺送り」という言葉が
残っています)
「京の七野」と言って野辺の景色が
都の北部に広がっていました。
今も「紫野」「北野」「平野」等が
地名で残っています。
春の七草等の収穫地など薬草狩の地
でもありました。
目当ての植物をさがしていたら
いつの間にか足元が小川に・・・
そんなイメージなので
空き地の「野原」とは異なります。
いけている時も、ここに
「土筆(つくし)」♫
「蕗の薹(ふきのとう)」♡
あっ!「メダカ」・・・
等と想像の翼を広げると楽しいです。
そんなことを書いていたら子どもの時に
ザリガニ釣りをしていたことを
突然思い出しました。
日本の原風景が私のこども時代
(大阪でしたが!)には
残っていたということです。
景色につながる記憶を伝えるのも
景色いけを指導する者の大切な
役割かな?・・・と改めて思いました。
花留の置き方は伝書に2通りありますが
何故か片方ばかりの作例なので
あえて余り載っていない方を
お稽古しました。
イメージは横の展開と思っていましたが
『雲龍柳』の足元から覗く
『撫子(なでしこ)』『雪柳』『菜の花』
などが小川に奥行を出しやすいようにも
感じました。
花材に助けられているのもありますが
(笑)
部屋の中に春!
また急に寒い日が続いていますが
お花を見ていると
暖かい気持ちになれます♫