黄金の雫『山吹』
JUGEMテーマ:花のある暮らし
今日は自宅でのお稽古日
花屋さんに『燕子花(かきつばた)』を買いに行ったら、素晴らしく立派な『山吹(やまぶき)』が・・・
先日、雨の中梨木(なしのき)神社を通りかかり、出会った『八重山吹』を思い出して、思わず衝動買いしてしまいました
せっかくなので、お生花にいれてみました。
自然のたわみをそのまま生かしていれました。
黄金色のお花は、ためている間に少ししおれかけてしまいましたがお水につけるとまた生き生きしてくれて・・・
先日のお稽古で、瓶花の花材に用いましたが、太田道灌(おおたどうかん)の『山吹』にまつわるお話をしましたが、若い方は聞いたこともない・・・ということで、またジェネレーションギャップを感じてしまいました。確か絵本か教科書で私は子供時代に読んでいましたから・・・
七重八重 花は咲けども山吹の みのひとつだに無きぞ悲しき
山中でにわか雨にあった若き日の道灌が「蓑(みの・今のレインコートの代わり)」を借りようとしたところ、女の人が何も言わず『山吹』を差し出す。意味がわからず怒って帰ると、上記の歌から「実の」と「蓑」とをかけての返答だと教えられる。自分の無知を恥じ、また「蓑」さえ無い家にも教養は自分よりある人がいると悟り、そこから勉学に励んだ・・・と、そんなお話です。
そんな昔話の影響か、風になびく『山吹』の花は私にとっては「勉強しなさいよ」と手招きしているように見える花です