葉っぱ星人の花だより

華道・嵯峨御流のいけばなと出逢ったお花を中心にしたブログです。
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自然な姿

JUGEMテーマ:花のある暮らし

この写真は、今日主人が戴いてきたものです。
さて何でしょう?

答えは『冬瓜(とうがん)』です。

触った瞬間に、トゲトゲしていて何か刺さった感じがして驚きました。
実際は何も刺さっていませんでしたが・・・



『冬瓜』にトゲがあるなんて知りませんでした。
八百屋さんで購入するとつるんとしていてすべすべなので・・・

これは新鮮だからなのか、まだ熟れていないからなのか・・・?


今日は御近所の方からいただいた『木通(あけび)』をいけました。

名前は「赤い実」の意味とも「実が裂けるので開け実」からという説などがあります。

昨日戴いた時には口を開く気配も無かったのに、いつの間にか熟して割れたようです。
『竜胆(りんどう)』『レモンリーフ』と合わせました。

自然にあるものの枝ぶりは自由奔放で楽しいです。
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野辺の景

JUGEMテーマ:花のある暮らし
今日は芸大の授業で「野辺の景」を挿けました。

いけ方の説明の前に、いつも花材の説明をするのですが、
今日は主材に用いる『芒(すすき・薄)』の美しさをそれぞれに見つけて頂くために、
清少納言の「枕草子」を引用してお話をしました。

それぞれが『芒』の靡きに、秋の風や小川のせせらぎをイメージしていけてくれました。



相変わらず私の見本はイマイチでしたが、芒の葉や穂を持たせるための手当ても
皆が熱心に取り組んで下さって、そんな姿を見ているだけで幸せになれた私なのでした。
お稽古 | comments(0) | trackbacks(0)

池水の景

JUGEMテーマ:花のある暮らし


今日は大覚寺の供待(ともまち)挿花に伺いました。

お天気は快晴♪
派遣講師のお友達に、素敵な植物の苗を戴くお約束もしていたので気分はルンルン!

「池水の景」を担当したのですが、気分が上昇し過ぎていたためか、
何だかしまりのない花になってしまいました。

問題点は山盛ありましたが、反省点は次回に生かすことにして・・・

帰ってからプレゼントの袋を開けて見ると、宝箱のよう♪
様々な植物を詰め合わせて下さって、種も苗もあって・・・!
見ているだけで幸せわーい
またテンションが上ってきました。
明日は楽しんで植えたいと思います。
 
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彼岸花

JUGEMテーマ:花のある暮らし

 
大覚寺の研究会へ行く道中は『彼岸花』の行列!
この時期突然に現れる赤い帯には、毎年のことながら驚いてしまいます。
野の花にしては鮮やか過ぎる色!
ユニークで繊細過ぎる姿!
日本の花で一番沢山の異名別名を持っている花なのだそうですが、それだけ親しまれ注目されてきたお花なのでしょう。

「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」、「天蓋花(てんがいばな)」、「葉見ず花見ず」、「数珠玉(じゅずだま)」他、何でも千以上あるそうです。



今日は理事長の服部僧正もこのお花についての法話をされました。

『彼岸花』は球根で増えていく植物です。
でも花粉をつけ、蜜を持っている。
花の余力を蝶に施している・・・と考えた学者さんがいらして・・・

これを仏教では「自利・利他」というそうです。
自利とは自分の命を仏様から戴いた尊いものだと気づくこと。
利他とはその命を仏様になり代わり、他人の為に生かしきる事なのだそうです。
(参考・大覚寺のパンフレット「はなびら」より)

お花でさえこんな思いやりの心がある・・・
そんなお話を伺ってから大好きな「荘厳華」のお勉強をしてきたので格別でした。

明日は供待挿花で、また大覚寺です。



 
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後期スタート&薪能

JUGEMテーマ:地域/ローカル


後期の授業がスタートしました。

2か月ぶりの教室は、皆が充実した夏休みを過ごされたようで、
元気で明るくちょっと賑やかな感じになりました。

女の子は大人びて綺麗になているし、男の子は社交的になった感じがしました。

後期はもう少し皆に向き合えるように、
そして試験用紙に書いて頂いた後期の希望を、少しでも叶えてあげられるように努力しなくては!!

説明も花材の取り合わせも、板書にも沢山の率直な意見を頂いて、
改善して行くのが後期の課題です。

とりあえず今日は、美しい『薔薇(ばら)』に喜んでいるようでした。



『石化金雀枝(えにしだ)』も『玉羊歯(たましだ)』も良いのが来ていて満足!
一生懸命いけたのですが、出来栄えは・・・



夜は上京区の薪能(たきぎのう)の招待券を頂いたので、白峯(しらみね)神社に行ってきました。
薪能ってはじめて拝見したのですが、
何が驚いたって、観客の多さにびっくりしました。
日本の伝統芸もまだまだ大丈夫!って感じがしました。



私は途中から伺ったのですが、それでも仕舞「野宮」ほか、舞囃子「高砂(たかさご)」、狂言「鬼瓦(おにがわら)」、
能「猩々乱(しょうじょうみだれ)」というプログラムを拝見出来て豊かな気持ちになりました。

一般向けの為か、以前拝見した能よりも、少しテンポアップしている感じもしました。
写真の「双ノ舞」は赤い扮装が慶祝で華やか・・・とパンフレットに書かれていましたが、
闇に浮かぶ演者の迫力は、秋の夜の澄んだ空気とマッチしていて、
独特の空気感がしました。



どんな芸能も教える者がいて、学んで伝える者がいて、また観賞してくれる人があってこそ
成り立っているのだと痛感して、
また今期、一人でも多くの華道家の卵を育てられるように、
全力を尽くさねば!!と力む私でした。

 
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