京都嵯峨芸術大学の華道の授業で
生徒さん達に「心粧華(しんしょうか)」をいけて頂きました。
初めて!ということで、講義はかなり工夫したつもりです。
...と言うのは、昨年度の授業でした講義が
生徒さん達に余りうまく理解して戴けなかったからです。
伝統的ないけばなのスタイルを、ある程度理解している方ばかりに
これまでは「心粧華」を教えてきたので、
「生花」は1回しか挿けたことがなく、
「荘厳華(しょうごんか)」にいたっては見たこともないような
そんな状態の方に、水際だの水際立ちだのと、
華道特有の言葉で説明するのは、やはり無理が...
(;>_<;)
そんな当たり前のことに気づかなかったという反省を元に、
今回は授業に臨みました。
それでも作品を拝見し、
お話ししていると、クリアには伝わっていなかったなー
...と(/。\)
芸大の授業は、毎々教えることの難しさを痛感します。
そして反面、私の一番苦手なコミュニケーションの勉強になります。
私が上手に指導できなくても、
生徒さん達の芸術家の卵ならではの感性と
サポートの先生方の的確なアドバイスに助けられ、
前期最後のはじめての花態は無事終了しました。
全員に「祈り花」「才の花」「想い花」の3スタイルをいけて頂き、
ホームページ用の写真も撮影するという
タフな授業になりましたが、
笑顔で自分の作品の想いを語る生徒さん達を拝見できて、
幸せな気持ちで一杯になりました。
花材の一番人気は、表情豊かな「アンスリウム」でした。
今日の写真は生徒さんが右京区役所にいけてくださった
『縞蒲(しまがま)』を合わせた「才の花」をアップしました。
「誰かいけにいってくれませんか?」の声に、
必ず誰かが手を挙げてくださる我がクラス♪
生徒さん達に捧げたい赤い「アンスリウム」の花言葉は情熱です。